サイズ選び

子どもの足の正しい測り方と靴のサイズの選び方

紙とペンとメジャーで家庭でできる、子どもの足の測り方。足長・足囲・捨て寸の3点で靴の適正サイズを選ぶ手順、捨て寸の目安、用途別の余裕まで実測目線で整理します。
公開: 読了目安: 約15分 編集: KIDSpo編集部

この記事でわかること

「表示どおりのサイズを買ったのに、きつい」「ワンサイズ上げたら今度は脱げる」——子どもの靴選びで、こんな行き違いに悩むご家庭は少なくありません。その多くは、足長だけを見て選んでいることが背景にあります。実際のフィットは、足長(長さ)・足囲(幅まわり)・捨て寸(つま先の余裕)の3点がそろって決まります。この記事では、家にある紙とペンとメジャーで、その3点を自分で測る手順を整理します。

  • 靴選びは足長・足囲・捨て寸の3点で考える=長さだけでなく、幅とつま先の余裕まで見る
  • 測り方の基本=壁にかかとを合わせ、立った姿勢で左右を測り、大きいほうを採用する
  • 捨て寸は5〜10mmが目安——つま先に指1本分ほどの余裕をもたせる考え方
  • 同じcmでも合わないのは足囲(幅・ワイズ)が違うから。幅の合う・合わないを見分ける
  • 用途で余裕は変わる=運動靴・長靴・サンダルで、ちょうどよいゆとりは別物
  • 年齢帯別の足長・靴サイズの目安や、試着できない通販での決め方まで、まとめて整理します

外遊びやスポーツで、しっかり蹴り出して踏ん張れる一足を数多く扱う——そんなKIDSpo編集部(実店舗スタッフの実務知見+公開されている一次情報)の視点で、家庭でできる実測のコツをまとめました。足の形やサイズ感には個人差があり、商品やメーカーによってもつくりは異なります。数値はあくまで目安として示しますので、最終的にはお子さんの足と実物で確かめながら、我が家の基準づくりの出発点として使ってください。

まず基本|靴選びは足長・足囲・捨て寸の3点で決まる

子どもの靴が「きつい」「脱げる」と感じるとき、原因は長さだけとは限りません。靴のフィットは、次の3つの寸法がかみ合って決まります。

  • 足長:かかとから、いちばん長い指の先までの長さ。いわゆる「何cm」の部分です。
  • 足囲:親指と小指の付け根まわりをぐるりと一周した長さ。足の幅・厚みを表し、ワイズ(E・2Eなど)の目安になります。
  • 捨て寸:つま先に設ける余裕。足長そのままの靴だと指先が当たるため、少しゆとりをもたせます。

多くの靴は足長のcmで表示されますが、同じcmでも幅が違えば履き心地は変わります。長さが合っていても幅がきつい、あるいは幅が余ってかかとが浮く、ということが起こるのはこのためです。まずは「長さ・幅・つま先の余裕」を別々に見る、という考え方を押さえておくと、サイズ選びの迷いがぐっと減ります。

サイズ表示の基本的な読み方や、身長を軸にした考え方は子ども服・子ども靴のサイズの選び方 完全ガイドでも整理しています。この記事では、そのうち「足を実際に測る」部分を深掘りします。

自宅での足の測り方|紙とペンとメジャーで

特別な道具がなくても、足の3寸法は家庭で測れます。用意するのは、A4程度の紙、ペン、そして布や巻き尺タイプのメジャー。メジャーがなければ、紐と定規でも代用できます。手順は次のとおりです。

足長を測る手順

足長を測る手順(横スクロールできる表)
手順 やること ポイント
1 紙を床に置き、壁ぎわにぴったり付ける かかとを合わせる基準線になります
2 紙の上に立ち、かかとを壁につける 座らず立って、体重をかけた状態で
3 いちばん長い指の先に印をつける 親指とは限らず、人差し指が長い子も
4 かかと側の壁の位置から、印までを測る これが足長。まっすぐ測ります
5 左右それぞれ測り、大きいほうを採用 左右差は珍しくありません

立って測るのがポイントです。座った姿勢よりも、立って体重をかけたほうが足はわずかに広がり、実際に歩くときの状態に近くなります。指先は、親指がいちばん長いとは限りません。人差し指が前に出ている足も多いので、「いちばん前に出ている指」を基準にします。

足囲(幅)の測り方

足囲は、親指の付け根と小指の付け根の、いちばん出っ張ったところを通るように、メジャーで一周させて測ります。強く締めつけず、軽く触れる程度の張りで読み取るのが目安です。紐で代用する場合は、一周させた長さに印をつけ、あとから定規で測ります。足囲は幅が広いか狭いかを知る手がかりで、後述するワイズ選びに役立ちます。

左右で数ミリの差が出ることはよくあります。靴は大きいほうの足に合わせるのが基本です。小さいほうに合わせると、大きい足が窮屈になってしまうためです。

足囲とワイズ|同じcmでも合わない理由

「表示サイズは合っているのに、甲がきつい」「小指が当たる」——こうしたときに関わってくるのが足囲、つまり幅です。靴には足長のcmとは別に、ワイズと呼ばれる幅の規格があり、B・C・D・E・2E・3Eなどで表されます。アルファベットが後ろにいくほど幅広・甲高になる、と考えるとイメージしやすいでしょう。

同じ15cmの靴でも、細めのつくりと幅広のつくりでは、履いたときのフィットが変わります。足長がぴったりでも、幅が足りなければ甲や小指が圧迫され、逆に幅が余ればかかとが浮いて脱げやすくなります。長さと幅はセットで見る、というのが失敗を減らすコツです。

日本の子ども靴では2E相当を標準にした商品が多いとされますが、これはメーカーやシリーズによって異なります。足囲を測っておくと、幅広・幅狭のどちら寄りかの見当がつき、商品の表記と照らし合わせやすくなります。幅で迷うときは、甲の留め方にも注目してみてください。面ファスナー(マジックテープ)やひもで甲の締まりを調整できる靴は、多少の幅の違いを吸収しやすい傾向があります。

いろいろな幅・形のモデルを見比べたいときは、キッズシューズの一覧シューズ一覧から、甲の留め具や幅の表記をチェックしてみてください。

捨て寸とは|何mm大きめが目安か

捨て寸とは、足長に対してつま先に設ける余裕のことです。足長ぴったりの靴では、歩くたびに指先が当たってしまいます。子どもは歩くとき足が前にすべり、また指を使って地面を蹴り出すため、指の先に少しゆとりが要ります。

一般的な目安として、捨て寸は5〜10mm、指1本分ほどの余裕とイメージするとわかりやすいでしょう。おおよそ0.5〜1cmの幅です。たとえば足長が14.0cmの子なら、14.5〜15.0cm前後が候補になります。ただし、これはあくまで目安で、靴のつくりや用途によって前後します。

余裕は大きければよいわけではありません。大きすぎる靴は、かえって歩きにくくなります。つま先が余りすぎると靴の中で足が泳ぎ、脱げやすくなったり、指が踏ん張れなかったりします。外遊びやスポーツで蹴り出し・踏ん張りを効かせたい場面では、大きすぎる靴は動きにくさにつながりやすいものです。「少し大きめ」と「ブカブカ」は違う、と押さえておきましょう。

確認の目安として、靴を履かせてかかとをトントンと合わせたあと、いちばん長い指の先と靴の先に、指が軽く入るくらいのすき間があるかを見ます。中敷き(インソール)が外せる靴なら、それを取り出して足を乗せ、かかとを合わせてつま先の余りを見る方法もわかりやすいです。

成長を見越して大きめを買いたくなりますが、サイズが合わない期間が長くなると歩きにくさにつながることがあります。買い替えの時期やサイズアウトのサインについては、別記事「靴の買い替え時期・サイズアウトのサイン」でくわしく整理しています。

年齢帯別の足長・靴サイズの目安(早見)

下の表は、年齢帯ごとの足長と靴サイズのおおまかな目安です。足の成長には大きな個人差があり、同じ年齢でも数cmの幅があります。「だいたいこのあたり」という出発点として使い、最終的には実測を優先してください。靴サイズは、足長に捨て寸を見込んだおおよその範囲です。

年齢帯別の足長・靴サイズの目安(早見)(横スクロールできる表)
年齢帯の目安 足長の目安 靴サイズの目安
1歳頃(歩き始め) 約11.5〜12.5cm 12.5〜13.5cm
1歳半〜2歳頃 約12.5〜13.5cm 13.5〜14.5cm
3歳頃 約14〜15cm 15〜16cm
4〜5歳頃 約15〜17cm 16〜18cm
6歳頃 約17〜18cm 18〜19cm
7〜8歳頃 約18〜20cm 19〜21cm

年齢が低いうちは足の伸びが速く、一般的に半年ほどでサイズが変わることもあるとされます。成長のペースには個人差が大きいので、月齢や年齢だけで判断せず、ときどき測り直して確かめるのがおすすめです。とくに歩き始めの時期は、数字よりも実際の足に合っているかを重視すると安心です。

表の数値は、メーカーやモデルによる差を含みません。同じ「15cm」でもつくりで履き心地が変わるため、購入時は足長・足囲・捨て寸の3点で照らし合わせてください。

用途で変わる余裕|運動靴・長靴・サンダル

同じ子でも、靴の種類によってちょうどよい余裕は変わります。運動靴の感覚で長靴やサンダルを選ぶと、脱げやすかったり、逆に窮屈だったりすることがあります。用途別の目安を整理しておきましょう。

用途で変わる余裕|運動靴・長靴・サンダル(横スクロールできる表)
用途 余裕の目安 フィットのポイント
運動靴(普段履き・外遊び) 捨て寸5〜10mm かかとが浮かず、甲を留め具で固定できるもの
長靴(レインブーツ) やや大きめ〜厚手靴下分 脱げにくさ優先。大きすぎると中で滑る
サンダル ジャスト〜控えめ かかとストラップで固定、つま先が出ない範囲
上履き・バレーシューズ 捨て寸控えめ ゴムやテープで甲が留まるか

運動靴は、蹴り出しと踏ん張りが効くよう、捨て寸5〜10mmを目安にしつつ、かかとがしっかりホールドされるものを選びます。面ファスナーやひもで甲を締められると、フィットを調整しやすくなります。外遊びやスポーツで足をよく使う場面ほど、この安定感が動きやすさを支えます。

長靴は着脱のしやすさから少しゆとりをもたせがちですが、大きすぎると歩くたびにかかとが抜けて滑ります。厚手の靴下を履く前提で、脱げない範囲に収めるのが目安です。サンダルは開放的なつくりのぶん、大きめだと前すべりしてつま先が飛び出しやすくなります。かかとをストラップで留められる形だと安定しやすく、指先が縁から出ないサイズを選びます。

用途ごとの選び方のより細かなポイントは、別記事「キッズシューズの用途別の選び方」で掘り下げています。まずは「運動靴の余裕をそのまま他の靴に当てはめない」と覚えておくと、選び分けがしやすくなります。

測るときの実践コツ|夕方・左右・タイミング

同じ足でも、測るタイミングや条件で数ミリは変わります。せっかく測るなら、実際に履く状況に近い条件で測ると、選んだ靴とのズレが減ります。

夕方に測る

足は一日のなかでむくみ、夕方は朝より大きくなる傾向があります。朝のすっきりした足に合わせると、午後にきつく感じることがあります。日中に活発に動く子なら、夕方や活動後に測っておくと、実際の使用場面に近いサイズを選びやすくなります。

左右を測り、大きいほうに合わせる

左右の足は、長さも幅もぴったり同じとは限りません。数ミリの差は珍しくないので、両足を測り、大きいほうの数値を基準にします。小さいほうに合わせると、大きい足が窮屈になってしまいます。

靴下を履く条件をそろえる

冬に厚手の靴下を履くなら、その靴下を履いた状態を想定します。夏の素足や薄手の靴下とは、フィットが変わるためです。測るとき・試すときの靴下の条件をそろえておくと、季節をまたいでも見当がつけやすくなります。

定期的に測り直す

一度測って終わりにせず、季節の変わり目や「きつそう」と感じたときに測り直すと、サイズの変化に早く気づけます。子どもは自分から「小さい」と言わないことも多いので、大人が気にかけておくと安心です。

試着できない通販でのサイズの決め方

実店舗で履けないネット通販でも、実測しておけばサイズは選びやすくなります。カギは、表示サイズをそのまま信じるのではなく、自分の実測値と商品情報を突き合わせることです。

まず、測った足長に捨て寸(5〜10mmを目安)を足した数値を、購入候補の基準にします。そのうえで、商品ページのサイズ表記・実寸(中敷きの長さ)・ワイズ表記・素材やつくりの説明を確認します。同じ表示cmでも中敷きの実寸が違うことがあるため、実寸が載っていれば、足長に捨て寸を足した数値と比べると精度が上がります。

レビューの「大きめ・小さめ」といった声も参考になりますが、足の形は人それぞれなので、うのみにせず傾向として受け取ります。幅の合う・合わないは、面ファスナーやひもで甲を調整できるモデルだと吸収しやすい、という点も選ぶ手がかりになります。

試着なしでサイズを外さないための考え方は、試着なしでサイズ失敗しない通販の選び方でくわしく整理しています。あわせて読むと、返品・交換のしやすさなど、通販ならではの確認点まで見通せます。実際の商品はキッズシューズの一覧シューズ一覧で、サイズ表記や甲の留め具を見比べてみてください。

失敗しやすいポイント

最後に、足の測定と靴選びでつまずきやすいパターンをまとめます。心当たりがないか、チェックしてみてください。

  • 足長だけで選ぶ:幅(足囲)を見ないと、cmが合っていてもきつい・脱げるが起こります。長さ・幅・捨て寸の3点で。
  • 座って測る:立って体重をかけると足は広がります。実際に歩く状態に近い立位で測りましょう。
  • 片足だけ測る:左右差は珍しくありません。両足を測り、大きいほうに合わせます。
  • 成長を見越して大きめすぎ:ブカブカだと踏ん張れず脱げやすくなります。捨て寸は5〜10mmを目安に。
  • 運動靴の感覚で長靴・サンダルを選ぶ:用途で適した余裕は違います。脱げない・出ない範囲を意識して。
  • 朝だけ測って決める:夕方は足が大きくなりがちです。活動後の状態も見ておくと安心です。
  • 一度測って測り直さない:足は伸びます。季節の変わり目やきつそうなときに測り直しを。

よくある質問(FAQ)

Q. 子どもの足はどうやって測るのが正確ですか?

A. 紙を壁ぎわに置き、かかとを壁につけて立った姿勢で、いちばん長い指の先までを測ります。左右とも測って大きいほうを採用します。座らず立って、体重をかけて測るのが目安です。

Q. 靴は何mm大きめを選べばいいですか?

A. 捨て寸として5〜10mm、指1本分ほどの余裕が一般的な目安です。ただし大きすぎると脱げやすく踏ん張れません。用途やつくりで前後するので、実物で指先の余りを確かめると安心です。

Q. 同じcmなのに、靴によってきつかったりゆるかったりします。

A. 足囲、つまり幅やワイズの違いが関わっています。長さと幅はセットで見ると合わせやすくなります。甲を留め具で調整できる靴だと、多少の幅の差を吸収しやすい傾向です。

Q. 足囲(幅)はどう測ればいいですか?

A. 親指と小指の付け根の、いちばん出っ張ったところをメジャーで一周させて測ります。強く締めず、軽く触れる張りで読み取るのが目安です。紐で一周させ、あとから定規で測っても大丈夫です。

Q. いつ測るのがいいですか?

A. 足は夕方にむくんで大きくなる傾向があるため、日中に活発な子は夕方や活動後に測ると実際に近くなります。厚手の靴下を履く季節は、その靴下の条件で測っておくとズレが減ります。

Q. 通販で試着できないときはどうすれば?

A. 測った足長に捨て寸を足した数値を基準に、商品の実寸(中敷きの長さ)やワイズ表記と突き合わせます。レビューは傾向として参考にしつつ、返品・交換のしやすさも確認しておくと安心です。

まとめ

子どもの靴選びは、足長・足囲・捨て寸の3点を家庭で測ることから始めると、「きつい」「脱げる」の行き違いを減らせます。

  • 測り方は壁にかかとを合わせ、立って左右を測り、大きいほうを採用
  • 捨て寸は5〜10mmが目安。大きすぎはかえって歩きにくい
  • 同じcmでも合わないのは足囲、つまり幅・ワイズの違い。長さと幅はセットで
  • 余裕は用途で変わる——運動靴・長靴・サンダルで別物
  • 夕方に測る・左右を測る・測り直すで、実際に近いサイズに近づける
  • 通販では実測値と商品の実寸・ワイズを突き合わせるのがカギ

毎日たくさん歩き、走り、踏ん張る子どもの足だからこそ、ちょうど合う一足は動きやすさを支えてくれます。まずは今夜、紙とペンとメジャーで、お子さんの足を測ってみてください。数値はあくまで目安として、実物で確かめながら、我が家の基準をつくっていきましょう。

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